特許探し「スピーカーなしに音が出るソニーのテレビ」技術

前回取り上げたのは、スピーカーなしに音が出るソニーのテレビのCESニュースだった。
「アクチュエーターを取り付ける場所や、パネルを振動させる方法にノウハウが隠されている。パネルが独自に持っている課題も含めて考え、取り付け位置のカット&トライを繰り返しながらベストポジションを見つけていった。場所を誤ると、音が曇ってしまったり、定在波を生む原因になる」(引用) とニュースにある。
その特許出願を探がてみたら、パネルを振動させる技術のソニーの特許出願を2件見つけた。

ここでは、うち1件目の登録特許にならなかった

特開2007-104602(特願2005-295635)について紹介する。

(57)【要約】【課題】パネルに表示される画像に対応した音声を効果的に出力する。【解決手段】パネル表示器102は、箱状の筐体103に、複数個の磁歪アクチュエータ104と、液晶タッチパネル105とが収容されて構成されている。磁歪アクチュエータ104は筐体103の底面に固定され、液晶タッチパネル105は、筐体103の側面にエッジ106を介して支持されている。磁歪アクチュエータ104は、液晶タッチパネル105の背面に、変位出力を伝達する駆動ロッド104aが当接された状態で配設されている。液晶タッチパネル105のLCDには、画像信号発生器111で発生された画像信号SVによる画像が表示される。磁歪アクチュエータ104は、音声信号発生器113で発生された音声信号SAに基づいて駆動される。これにより、液晶タッチパネル105が振動させられ、この液晶タッチパネル105から音声信号SAによる音声が出力される。

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