酸化させないヘルシオ基本特許

「ココがちがう!ヘルシオ過熱水蒸気オーブンレンジ」とシャープが謳っている!
酸化させないことがちがうとしている。
この基本特許を発見した。2006年に出願した登録特許だ。後10年ほど、独占可能だ!
加熱室を機密性を高めた上で、加熱蒸気を吹き出せば実質酸素濃度を0.5%以下に維持できるのではないかと思う。よって、基本特許と思った。

出願番号: 2006-247624 公開番号: 2008-070018 特許番号: 4721996

出願日: 2006/09/13 公開公報発行日: 2008/03/27 特許公報発行日: 2011/07/13 審査請求日: 2008/09/03 登録日: 2011/04/15

【請求項1】加熱室内の熱媒体を送風装置により循環させる循環経路に、蒸気発生装置で生成した水を供給する蒸気供給部と、熱媒体を昇温させる熱媒体昇温部とを設けた加熱調理器において、  空気侵入防止手段により前記加熱室への外部の空気の侵入を防止し、加熱室内の酸素濃を所定値以下に抑制した状態で食材の加熱を行うものであって、  飽和水蒸気または過熱水蒸気によって加熱を行う蒸気調理モードと、高周波によって加熱を行う高周波調理モードの両方の調理モードが可能であり、前記加熱室は熱媒体の排気路を有し、前記排気路にはそれを開閉するダンパが設けられており、  前記ダンパの排気方向風下側にあたる前記排気路の内側壁に湿度センサが配設されていることを特徴とする加熱調理器。
【請求項5】前記加熱室内の酸素濃度を0.5%以下に維持しながら食材の加熱を行うことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の加熱調理

分析専門ブログ7年目

本ブログは、分析専門ブログとして7年目を迎えます。
GOPANから始め、空気清浄機やiPhoneフリック入力、ダイソン掃除機、ハイブリッドカー、そして、3Dプリンタ、自動運転自動車などの分析を行ってきました。
その時々のヒット商品、あるいは、話題となった将来技術について、分析をしてきました。
分析は、ネット情報により世の中の潮流を表現し、一方、特許情報により技術を深堀してきました。
今年は、本ブログでそれを継続しますが、さらに、HPを新たに立ち上げようと思っています。
立ち上がりましたら、本ブログでお知らせしますので、期待してお待ちください。
ブログは、日々の話題をタイムリーにとらえて、ショートに分析をするものですが、
HPでは、ブログで行う断面的な簡易分析を束ねてまとめる俯瞰したレポートを紹介していくものを考えています。
みなさんに見ていただける情報発信をしていきたいと考えていますので、
今年もよろしくお願いいたします。
by アナリス

飽和水蒸気を加熱して過熱蒸気を発生させる装置を要件とした「ヘルシオの基本特許1号」

昨日ブログの「ヘルシオの基本特許1号」の補足です。

請求項7が基本の肝でした。
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【請求項1】  被調理物が収容される加熱室と、それのみでも加熱調理が可能な熱風を前記加熱室に供給する前記加熱室外に設けられた熱風発生装置と、前記加熱室内の空気を吸込んで前記熱風発生装置に送り込む送風装置と、水を加熱して過熱蒸気を発生させる過熱蒸気発生装置とを備え、前記過熱蒸気により被調理物の加熱調理を行う加熱調理器において、  前記加熱室外に位置する熱風発生装置は、前記加熱室に開口する熱風吹き出し部を具備し、  前記熱風吹き出し部より内側の当該装置内に、前記過熱蒸気の吐出ノズルの吐出口を、過熱蒸気が前記熱風吹き出し部の開口に向けて噴き出す方向に配設したことを特徴とする加熱調理器。
【請求項7】  前記過熱蒸気発生装置は、水を飽和水蒸気に変化させる飽和水蒸気発生装置と、飽和水蒸気を加熱して過熱蒸気を発生させる装置とを一体化した一体型加熱装置であることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の加熱調理器。


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ヘルシオの基本特許1号

ヘルシオの基本特許は、2016年12月23日のブログで紹介した。
より早い、より基本の特許を発見した。不要な構成はない。
2002年の出願なので、あと5年の権利期間がある。

出願番号: 2002-326341 特許番号: 4334201

出願日: 2002/11/11  登録日: 2009/07/03

被調理物が収容される加熱室と、それのみでも加熱調理が可能な熱風を前記加熱室に供給する前記加熱室外に設けられた熱風発生装置と、前記加熱室内の空気を吸込んで前記熱風発生装置に送り込む送風装置と、水を加熱して過熱蒸気を発生させる過熱蒸気発生装置とを備え、前記過熱蒸気により被調理物の加熱調理を行う加熱調理器において

前記加熱室外に位置する熱風発生装置は、前記加熱室に開口する熱風吹き出し部を具備し、

前記熱風吹き出し部より内側の当該装置内に、前記過熱蒸気の吐出ノズルの吐出口を、過熱蒸気が前記熱風吹き出し部の開口に向けて噴き出す方向に配設した

ことを特徴とする加熱調理器。

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ヘルシオ技術の不思議

不思議なのは、約300℃の過熱水蒸気が出るということ。
水なのに、なぜ300℃になるの? という疑問を持ってしまいました。
調べてみたら、小学生が同様の質問をしてました。
あーそうだったっけ?学んだのでしょうね。恥ずかしい。
1気圧でないんですね。
このリリースによれば、蒸気をさらに加熱する技術らしいことが分かりました。
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ヒミツは、100300過熱水蒸気

過熱水蒸気とは、水を沸騰させ発生した水蒸気をさらに加熱して、100以上の高温状態にした無色透明の気体のこと。熱を効率よく伝え、焼く能力が高いことから、焙煎などの食品加工をはじめ、幅広い分野で使われています。シャープは、この過熱水蒸気システムを家庭用調理器に初めて応用しました。

過熱水蒸気システムの仕組み>

(1)水を水蒸気発生ユニットで加熱し、約100の水蒸気にします。

(2)水蒸気を新開発スーパースチームジェネレイター(過熱水蒸気発生ユニット)によってさらに加熱し、約300過熱水蒸気(無色透明な気体)を生成します。

(3)この過熱水蒸気を庫内上部と両側面の3方向から、一気に食品に噴射して調理します。

ヘルシオの基本特許を発見!!!

「水で焼く新発想の調理器」ヘルシオの基本特許を発見しました。

2004年8月23日の発表直前の86に出願した特許第4549128号。

技術の特徴は、食品を識別する情報に対応付けて、過熱水蒸気を噴出する噴出口を切り替えるというもの。

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(11) 【特許番号】特許第4549128号(P4549128)

(54)【発明の名称】過熱水蒸気調理器

(21)【出願番号】特願2004-231556(P2004-231556)

(22)【出願日】平成1686日(2004.8.6)

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

  調理する食品を収納する調理室と、

  水蒸気を発生させる水蒸気発生手段と、

  該水蒸気発生手段で発生した水蒸気を加熱する過熱水蒸気生成手段と、

  過熱水蒸気生成手段で加熱した過熱水蒸気を前記調理室へ噴出する複数の噴出口と

  を備える過熱水蒸気調理器において、

  前記複数の噴出口は、上下位置を相違させて配置してあり、

  食品を識別する情報に対応付けて、前記複数の噴出口のうちで過熱水蒸気を噴出する噴出口を識別する情報を記憶した記憶手段と、

  食品を識別する情報を入力する入力手段と、  該入力手段にて入力された食品を識別する情報及び前記記憶手段の記憶情報に基づいて、食品を識別する情報に対応する噴出口から前記過熱水蒸気を噴出させる噴出口切替手段と

  を備えることを特徴とする過熱水蒸気調理器。

初代ヘルシオの特許群

2004年8月23日発表時点、過熱水蒸気に関する特許出願 88

と初代リリースに掲載されていた。

それから10年以上が過ぎた現在、確かに他のメーカーの類似製品が少ない。
特許で独占しているのかもしれない。
特許が切れるあと7年くらい、他社から類似製品が出ないのだろうか?
どんな特許があるのか知りたくなってきた。
分析したくなってきました。